膣の締まりを良くするには?


膣がゆるいと感じたり、パートナーに遠回しに言われてしまったという時は、膣の締りを良くするトレーニングを試してみましょう。
膣の締りを改善するためには、膣の入口付近にある骨盤底筋という筋肉を鍛えることが大切になってきます。


この筋肉を鍛えておくと膣の締まりが改善されるだけでなく、女性にとってたくさんのメリットがあるので、膣のゆるみを感じない方にもおすすめできるトレーニングなのです。


骨盤底筋とはどんなもの?


女性の骨盤には、子宮や膀胱・直腸などの臓器が収まっていますが、この臓器たちを支えているのが「骨盤底筋」と呼ばれる筋肉です。


ちょうど骨盤の底にあって、ハンモックのような構造になっています。下からみるとちょうど数字の「8」の字のような形をしているので「8の字筋」とも呼ばれています。
8の上の◯部分が膣口や尿道口を、下の部分の◯が肛門を囲むようになっているので、この筋肉を鍛えることで膣の締まりも改善されるのです。


骨盤底筋 体操(ケーゲル体操)


骨盤底筋を鍛えるトレーニングはいくつかありますが、その中でも定番となっているのが「ケーゲル体操」というものです。ケーゲル体操は、1940年頃にアメリカ人のアーノルド・ケーゲル医師が発案した体操ですが、元は膣の締りを良くするためのものではなく、
骨盤底筋を鍛えて尿失禁を防ぐために導入されたものだったのです。


狙った効果は違いますが、骨盤底筋を鍛えることは膣のゆるみを改善するためにも効果を発揮するので、「膣トレ」に最適!と注目されるようになりました。
では、ケーゲル体操とはどういうものか?見ていきましょう


ケーゲル体操のやり方☆


ケーゲル体操:Lesson1

[1]イスに浅く腰掛けて、手は膝の上に置きます。
   足は20cmほど開いて、背筋はまっすぐ伸ばしましょう。

[2]骨盤底筋に力を入れます。肛門と膣の入り口をギュッと締める感じですね。
   太ももなど他の部分はリラックスして、骨盤底筋を締めることに集中しましょう。
   ※腹筋や大殿筋(お尻のほっぺた部分)に力が入らないようにするのがポイント。

[3]締めた状態で3つ数えたら力を抜きましょう。これを10回程度行います。


ケーゲル体操:Lesson2

[1]仰向けになって寝転び、足を肩幅くらいに開いて膝を立てます。
   身体の力は抜いてリラックスしておきましょう。

[2]Lesson1 の時のように肛門と膣の入り口をギュッと締めます。
   膣を身体の中に引き上げるようなイメージでやると効果的です♪

[3]そのままの状態で5つ数えたら、力を抜きましょう。
   これも10回程度行います。


ケーゲル体操:Lesson3 

[1]Lesson2と同じように、足を開いて膝を立てリラックスしておきます。

[2]肛門と膣の入り口を締めつつ、息を吐きながら膝と腰と肩が一直線になるまでお尻を持ち上げます。

[3]その状態をキープしたままで3つ数えたら、息を吸いながら下ろしていきます。
   これも10回程度行います。


ケーゲル体操をする女性




骨盤底筋体操(ケーゲル体操)の効果


ケーゲル体操を行うことで得られる効果は、膣の筋肉を引き締めたり尿漏れを防止することだけではありません。
女性にとってメリットとなることがいっぱいなんです♪


ケーゲル体操のメリット1:ウエスト周りの引き締め
骨盤底筋を鍛えると膣の筋力UPだけでなく、腹筋+太ももの内転筋と呼ばれる部分も鍛えられるので、ウエスト周りの引き締め効果も期待できます。


ケーゲル体操のメリット2:膣の感度上昇
筋力がUPされると、血行も良くなってきます。骨盤底筋を鍛えることで女性器周辺の血行も良くなり、女性ホルモンの分泌も活発化するので感度も上昇する効果が期待できます。


ケーゲル体操のメリット3:生理痛・PMSの緩和
血行の悪さや冷え性は、生理痛やPMS(月経前症候群)が悪化する原因にもなります。ケーゲル体操で太ももや膣周辺の血行が良くなれば、これらの症状の改善・緩和に役立ちます。


ケーゲル体操のメリット4:骨盤の歪み改善
座る時のちょっとしたクセや生活習慣で、骨盤が歪んだままになっている人って意外に多いんです。骨盤の周りの筋肉と骨盤底筋は、密接に関係しているので鍛えることによって骨盤の歪みを改善することができます。

骨盤の歪みは、放置していると女性ホルモンの分泌を妨げたり、便秘や下半身太りの原因にもなるので、なるべく正しておくようにしたいですね。


ケーゲル体操のメリット5:子宮脱予防
「子宮脱」は、骨盤底筋の筋力が低下したり出産などで筋肉繊維の断絶・靭帯の緩みなどが原因で起こります。加齢による場合が多いですが、子宮脱は症状が進行すると痛みや出血を伴うので、若いうちから骨盤底筋を鍛えて子宮脱の予防をしておくと安心です。


ケーゲル体操以外の膣トレ


ここで紹介した骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操は、場所さえあればどこでも出来るものですが、更に本格的なトレーニング方法として「膣トレグッズ」を利用した鍛え方もあります。


膣の中にグッズを挿入して、それを締め付けて筋力をアップさせる方法で、膣内挿入専用のトレーニンググッズを使って行います。これからのことも考えて、しっかり鍛えてみたい!という方におすすめです♪


膣専用のトレーニンググッが気になった方はこちら